2021年11月1日月曜日

NHKこころをよむ「時代をまとうファッション」渡辺明日香 著【感想など】

NHKラジオのテキスト「時代をまとうファッション」(渡辺明日香 著)読みました。
1920年~2020年までの日本のファッションの変遷について、時代背景や社会状況を照らしながら、わかりやすく解説された内容です。

・・・私は日本のひと昔のファッションについては、単語やビジュアルについてかいつまんで知ってかもという程度でしたが、
コチラの本では時系列で綴られていたり、読み進めやすい文章なので、頭の中の情報整理にも良いかも。

【NHKこころをよむ「時代をまとうファッション」(渡辺明日香 著/NHK出版/本体762円)】

裏表紙。NHKテキストなのでペーパーバック的な材質です。

スポンサーリンク


著者の渡辺明日香氏は、共立女子短期大学教授で現代ファッションが専門です。
1994年から現在、東京の原宿・渋谷・銀座の街頭でストリートファッションの定点観測に取り組んでおり、そこで得られた考察なども本書では紹介されています。

なお、「こころをよむ」というのは、NHKラジオ第2放送で放送している教養番組
文学・美術・映画などの各分野の第一人者が、現代人が抱える様々な問題をストレートトークでわかりやすく解説するという番組だそうで、テーマは定期的に変わるそうです。
私は「こころをよむ」そのものは聴いたことないです。コチラのテキストもオンライン書店で遭遇しましたし。

本書で取り上げられている項目は、以下のようなものです。
・コロナ禍におけるファッション
・1920年~2020年のファッション
・ファッションのリバイバル
・原宿・渋谷・銀座におけるファッションの変遷
・カジュアルファッションの台頭
・SNSとファッションの関係
・流行色
・身体やジェンダーとファッション

このうち、読んで印象に残ったことやふと思ったことを少し。

テキストによると、ラジオ番組『こころをよむ「時代をまとうファッション」』は、
2021年1月10日~3月28日にかけて放送されたもの。
コロナ禍がファッションに与えた影響も取り上げられいます。
・・・在宅勤務・学習や自粛が求められきたので、多くの人々の装いもコロナ禍前と比べると変化しただろうということは、なんとなく私も頭の中にあったことですが、
専門家の考察はやはり興味深いですね。
・・・私は若い人らがたくさんいる街へあまり行く機会がないからわからないけど、
ファッションにこだわりのある子はマスク姿にマッチする服装を考えてるんだろナ~
社会人たちも在宅勤務が増えて、身に着ける服・買う服がだいぶ変わったのではと思うのですが・・・普段ハイセンスなファッションの大人たちは自宅ではどんな服装で勤務されてるのでしょうネ。

日本人は着物が似合うはずなのに、今やほとんどの人は常に洋服を着てる。洋服を着てるから、手足の長い海外の人と比べてああだこうだ思ってしまうのだ…といったことを時々考える私ですが、
本書によると、関東大震災が洋装化を進める契機になった、とのことです。着物は避難に不向きだったと。
・・・そっか~想像してみたら、そうかもしれない。じゃーやはり日本人もしばらく(?)は洋服ですね・・・
そして、本書によると、庶民の洋装の本格的なスタートとして用いられたのが「アッパッパ」(←洋裁などしてるとよく聞く単語)というワンピース、なンですって。

本書では1920年~現在のファッション動向が取り上げられています。
そしてSNSとファッションの係わりも。
若い方でインスタをファッションの参考にしている方が多く、結果として、”量産型女子”と呼ばれるような状況になってしまうことや、ファッションの逸脱を許さない同調圧力が潜んでいることも指摘されています。
・・・ファッションの同調圧力というのはSNSが存在する前からもあったでしょうね。特に地方住まいだと感じるかも。SNSはその同調圧力を再確認する場所の一つでしょう。
・・・ファッションのトレンドは今と昔では異なりますが、
やっぱ今の時代のほうが自分に似合ってる服を見つけやすくなってるのではと、私は思いマス。
というのは手頃価格の服屋さんがかなり増えたので、服が手に届きやすくなったから。
でも、手頃価格の服屋さんに行っても自分に合う服があるとは限らないとか、
どのお店に行っても置いてあるのは同じ服ばかり、といったこともありますが・・・
(さらにいうと、もっと根深いグローバルな問題・・・生産地や製造現場の担い手の問題もあります)
・・・ともかく、どんな価格帯の店で買おうが、センスは試されます。
私の場合は、既製服のお店で自分に合う服を選ぶのが得意じゃない。既存の選択肢から選ぶ器用さないしセンスがナイことや、体型に似合う服が非常に限られることなどが理由です。
なので作る。自分が作った服が自分に合っているかはわかりませんが、着たい服を作って、着たい服を着るのです。
人は見た目が全てではないけど、人生のうちのほとんどの時間、服を着て生活するのだから、どうせだったら、好きなものを身につけた方が心地よいに決まってる。
そしてその服が自分に似合っているのかどうかは、自分の許容範囲内で合っているのであればいいのでは。感性によるような評価って、人それぞれですから。

ちなみにコチラの本は、楽天ブックスで注文。
いつでも全品送料無料で、「あす楽」商品だと、午前中の注文かつ対象地域への配送だったら、なんと翌日に届くヽ(゚Д゚)ノ!! 特に会費など要らないのに受けれるサービスです。(※2021年11月1日時点のサービス内容)
簡易包装なので、片付けもラク
同封されていたのはこれだけです

スポンサーリンク

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

以下、人気の投稿