「杉野学園衣裳博物館」は。
服飾専門学校のドレスメーカー学院などを運営されている杉野学園の施設。
学園の創立者・杉野芳子氏が1957(昭和32)年に開設した日本初の衣裳博物館。自ら収集した西洋衣裳を展示し、教育実習の場として活用したそうです。
現在、企画展や常設展示があるほか、学園の付属研究施設としての役割を担っているそうです。
ということで、久々に展示を観に行ってきました(4年半ぶりぐらい)。
企画展「色をよそおう―黒いドレスを中心に―」が開催中のタイミング。
【色をよそおう―黒いドレスを中心に―】
会期:2023年4月10日~7月28日
開館時間:午前10時~午後4時 休館日:日曜・祝日、大学の定める休館日
入館料:一般300円/高校生250円/小・中学生200円
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企画展では、
1Fに海外ブランドなどのリトルブラックドレスがメインで、
2Fには杉野芳子氏が手掛けた色とりどりのドレスがずらり。
(3Fは、常設展示かナ?(西洋や日本の伝統・民族衣装など))
服飾において色彩は重要な要素。服飾の歴史の中で、色は権力の象徴となったり、性差を象徴したり・・・と、時代によって意味が変化していきました。
昔、女性は黒をあまり着てなかったみたいですが、
ガブリエル・シャネルが1926年に提案した「リトル・ブラック・ドレス」が流行り、女性の幅広い層に親しまれる装いとなったそうです。
・・・リトル・ブラック・ドレスって洋裁教室に通ったことがない私でも聞いたことあるぐらいなワード。
今回の展覧会で、頭の中での咀嚼が少し進んだかも。
展示資料のドレスを観ていて、やっぱり、ラインが美しい服って良いナーと思いました。
一方で、杉野氏のコレクションは実に華やかな色の服がずらり。
1/3から半分ぐらいは、アイドルや歌手がステージで着てる姿を想像しちゃいました。
黄色いドレスで、黒いリボンでアームホールやポケットなどを縁取ったものは、モダンな感じで、とてもキュートな西洋人が着てる姿をイメージしちゃいました。
私が普段好む色彩からすると、華やかすぎる色彩の服が多かったですが、デザインがかわいいので、魅力的でした。こういうのいいな・・・と制作意欲をそそられなくもないですが、いずれも私は扱ったことのない素材であり、縫うのが難しそう!と思いました(^^;(レースとか、ふんわりする薄い生地とか、ドレープ出る生地とかね)。
素敵な素材だからあこがれるけど。けどそういう素材って作った後の扱いも気を遣いそうだね(少なくとも私が使ってる作りやすくて扱いがシンプルな生地と比べると(°∇°;))。
【杉野学園衣裳博物館】
所在地 東京都品川区上大崎4-6-19
(JR・地下鉄・東急「目黒」駅から徒歩6分)
(JR・地下鉄・東急「目黒」駅から徒歩6分)
生地や服飾資材が販売されてマス。
なお、生地屋さんと服飾資材メインの売り場はまた別のお店だそう。
私はコチラで今回初めて買い物(生地屋「アカシヤ」)。
いかにも頼もしい雰囲気のお店の方(店主さん?)に、生地をカットして販売してもらいました。
確かに、生地は比較的財布に優しめな価格設定かも(?!)
なお、杉野学園がある一帯は、「目黒」駅からスグ。
「正面口」から出て間もないポイントから「ドレメ通り」がはじまります。
駅構内の看板。かっこいい・・・
目黒駅正面口
昭和館で開催されていた企画展「時代をまとう女性たち」によると、
ドレスメーカー女学院が戦後初めて入学願書を受け付けた当日、入学希望者の長蛇の列は最寄りの目黒駅まで伸びていた・・・ようですが、
その列を作っていた道が、コチラのドレメ通りということなのかしら?
味わいあるマップのあたりから、杉野学園の建物が集まっているようです。
卒業制作発表会などのポスター
杉野学園本校舎(購買部はコチラ)
杉野学園第二校舎
杉野記念館
ドレメ通り。駅方面を振り返りました。
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